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ある土曜日の朝≪4≫

2009/10/26 13:31

 

見事な曇天である。

 

空いたワインの瓶が3本と、ビールの缶が佇むキッチンには、宴の形跡が残る。 

 

思いがけず友人家族の来訪があった昨夜、遅くまでハシャいだ。もともと酒量の少なくない彼は、いつにもまして飲んだ。

故あって付き合えない私に代わり、家人はいくらか飲んでいたが、それを含めても8人のうち2人が飲んでいたばかりである。それでもあれは、まさに酒宴であった。何より証拠に、飲んでもいない「昨日の酒」が残っているような気がする。

 

実のところ、ただの夜ふかし疲れなのかも知れないが、こんな朝は、あまり煌々と朝日に騒いでもらいたくない。

 

非の打ちどころが無い、曇天。

 

もはや「涼しい」という和みの言葉が似つかわしくない。そう言えば、虫たちも鳴くのを止めている、いつの間にか。

 

家電、土地、リフォーム、自動車、旅行…誰が決めたのか、土曜の折り込みチラシは、やたらと高いものばかりだと決まっているようだ。「売れるといいね」…まとめて隅に投げやる。

 

はき出しの窓を開け、風を入れる。いっそう寒く感じるかと思えば、不思議とそうでもない。

よく聞けば、葉ずれの音が割り込む。

 

高く、角のある音は要らないから、ボッケリーニのチェロソナタ…どれでもいい、というかよく知らない。

 

点けたばかりのテレビに、5分ともたず倦み、新聞を広げる…いや待てよ、さっきこの見出し読んだぞ。バシャバシャと乱暴に折り畳まれ、チラシの束と一緒に放り出される、罪も無い新聞。ウチに配られた己の不運を呪え。

 

このまま守勢に徹したのでは、一日の出ばなをくじかれる。反撃を仕掛けるべく、パジャマの上をボタンも外さず脱ぎ、上半身を吹き入る風にさらす。

「よしっ」と、ことさらに胸を張って、右手で左の上腕をこする、鳥肌をかき消すように。

 

一気呵成に反転攻勢…テーブルの上に置いてあったホットサンドにかぶりつく。

…こいつはどうやら、「もとホットサンド」であったらしい。

 

ここで怯んでは、世の中から置いてけぼりになる。

 

今度は胸や腹をこすり、大きく肩を回しながら次なる戦線へと向かう。

 

いざ、歯磨き洗顔!!

 

 

上体は依然、日々弛みゆく裸身のままである。 

カテゴリ: その他  > 日記    フォルダ: 日々の雑感

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コメント(2)

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2009/10/27 08:22

Commented by 伊勢守 さん

やっぱり面白いなぁ、これ(^o^)

 
 

2009/10/27 13:05

Commented by Bero さん

To 伊勢守さん
>やっぱり面白いなぁ、これ(^o^)

いやぁ~今回ちょっと出来よくなかった(毎回??)かなぁと(^^)

原点回帰して、来週も頑張ってみようかと…

 
 
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