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ある土曜日の朝≪3≫

2009/10/19 12:45

 

きっと、風邪を「ひく・ひかない」のボーダーライン上にあるのだろう。

目は覚めたがどうもカラダが重く、なかなかベッドから起き出せずにいる。

 

何の予定も無ければ間違いなく、そのまま布団の中でカラダを休めようとするケースである。ただ、そうしてしまうと即ち「ギブ・アップ宣言」なのであり、一気に風邪を「ひく」方に引き摺り込まれるということもままある。

 

そう考えると、週末にしては早い動き出しを強いられる息子の送り届けは、案外有難いものなのかも知れない。

 

車で片道15分程度のところまで、職場へ向かうのとは反対方向の西側、つまり山の方に向かうので、朝日を正面からまともに食らうことはない。…それ以前に曇りか。

 

家に戻ると、食べかけた朝食の残りが無くなっている。ミステリー…ではない。あたかも、私の食べかけた朝食をたいらげることに全ての体力を使い果たし、力尽きたかのようにその前にヒトが倒れて…家人が、相当深く眠っているようだ。

 

立ち尽くし、こめかみを人差し指でかいてみる、「どうしたもんか」と。

 

相変わらずのダルさ、曇天、無くなった朝食…ここは然るべく補償を求める場面かと思われるが、やり方を間違うとこじれる。「正論ほど穏やかに言えばいい…(最初は)」を持論とする私は、半ば媚びる様な口調で「朝食の補償」を求める。何もここまで…というほど穏やかに。

 

やはり私の持論は間違っていない。穏やかな補償の要求は奏功し、最初は緩慢な動きではあったが、朝食の残り分は、階上から起き出してきた娘の分と合わせて製造が開始された。

 

しかしダルい。

 

ソファーにかけ、西側の出窓を振り返って外を見る。すすきがたおやかに揺れている。

すすきは、「万葉の昔からものの哀れを語らせた」と聞くが、少し分かるような気もする。西日に照らされた黄金色のそれもいいが、曇天でもそれなりの趣があるもんだと。

 

改めて出された朝食をとり、新聞を広げたがすぐに畳む。やっぱりダルい。

 

もう少し休もう。

2階へと階段を上がる途中、頭の中に流れるのは何故か「ゴジラのテーマ」。

 

一旦窓の前に立ち、改めて空模様を眺めてみる。「こりゃ、遅かれ早かれ『ザバーッ』と来るな…」。…ゴジラが吠えるように。

 

どうせその音で起きるだろう。それを潮として起きることに決め、アラームをつけずに布団にもぐりこむ。

 

さて、ゴジラが吠えるまで、どれくらい眠れるのだろうか。

 

すっかり、毛布の肌触りがたまらなく心地よい季節になった。いつの間にか。

 

今日は、二度目の起床から始めるとしよう。

 

カテゴリ: その他  > 日記    フォルダ: 日々の雑感

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コメント(6)

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2009/10/19 14:02

Commented by 伊勢守 さん

こんにちは。
おお、第三段…!!もう第二段で終わりかと思っていました。
なんかいいですねぇ、これ。淡々とした語り口が余計に面白さをかきたてます(^^

 
 

2009/10/19 20:59

Commented by Bero さん

To 伊勢守さん
>こんにちは。
>おお、第三段…!!もう第二段で終わりかと思っていました。
>なんかいいですねぇ、これ。淡々とした語り口が余計に面白さをかきたてます(^^

ありがとうございます。
ええっと、言い方は悪いのですが、このシリーズはどっちかというと「サボり」色の強いものかと思ってるのです。それが過分な評価を頂いて何やら複雑ではあるのですが。

ホント…5分~10分の出来事、それをハードボイルドギャグ仕立てに書いているだけなんですが(^^)

 
 

2009/10/19 23:07

Commented by 縁側 さん

Beroさま 

>ここは然るべく補償を求める場面かと思われるが、やり方を間違うとこじれる。「正論ほど穏やかに言えばいい…(最初は)」を持論とする私は、半ば媚びる様な口調で「朝食の補償」を求める。何もここまで…というほど穏やかに。

:いや~、わかりますよ。よ~くわかる。私は休日の朝、思いのほか早く起き腹の虫が泣くと、家族全員の朝食をこしらえます。これも洗脳の一種なのでしょうね。真性のフェミニストは男に優しいはずだ!

 
 

2009/10/20 00:10

Commented by Bero さん

To 縁側さん

>:いや~、わかりますよ。よ~くわかる。私は休日の朝、思いのほか早く起き腹の虫が泣くと、家族全員の朝食をこしらえます。これも洗脳の一種なのでしょうね。真性のフェミニストは男に優しいはずだ!

転じて、真性に被害者(国)であれば、もっと穏やかな交渉が出来るはずだと思うのです。ことさらエモーショナルな態度を取る人(国)は、どこかで自らの不合理を分かってやってるんだろな~と考えてしまいますね。

それにしても、休日の朝食つくりはご立派ですねぇ。私もちょっと見習おうかな(^^) 世界平和のために。

 
 

2009/10/20 22:54

Commented by 縁側 さん

To Beroさん

>転じて、真性に被害者(国)であれば、もっと穏やかな交渉が出来るはずだと思うのです。ことさらエモーショナルな態度を取る人(国)は、どこかで自らの不合理を分かってやってるんだろな~と考えてしまいますね。

:よ~く理解できます。私的には、家内に「嘘」ついてるときに思いっきり感情的になります。その時点でバレバレなのですが・・(ーー;)

>それにしても、休日の朝食つくりはご立派ですねぇ。私もちょっと見習おうかな(^^) 世界平和のために。

:そーなんですよ。世界(家庭)平和をついつい考えてしまい、塩鮭を焼くわけです。そしてそれが功を奏したと確信できたとき、一人、悦に入っている自分がいて、さらにその自分自身の小ささを少しだけ卑下します(ーー;)

 
 

2009/10/20 23:38

Commented by Bero さん

To 縁側さん
>
>:よ~く理解できます。私的には、家内に「嘘」ついてるときに思いっきり感情的になります。その時点でバレバレなのですが・・(ーー;)
ええっと、ときどき家人が覗き見る可能性がありますので、ここはノーコメントということで一つ…(^^)
>
>:そーなんですよ。世界(家庭)平和をついつい考えてしまい、
ええ、家庭の平和が維持出来ないものが、世界平和を語る資格などかねがね… 分かっちゃいるのですがついつい…(^^)

塩鮭を焼くわけです。
ブハッ… タバコの灰が落ちました(^^)
ここは間違いなく、塩鮭でないとダメですね!!

そしてそれが功を奏したと確信できたとき、一人、悦に入っている自分がいて、さらにその自分自身の小ささを少しだけ卑下します(ーー;)
いえいえ、大きな器のヒトって案外、そういうささやかな部分で気を使って生きているのだと思います…と自分にも言い聞かせます(^^)
>

 
 
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