きっと、風邪を「ひく・ひかない」のボーダーライン上にあるのだろう。
目は覚めたがどうもカラダが重く、なかなかベッドから起き出せずにいる。
何の予定も無ければ間違いなく、そのまま布団の中でカラダを休めようとするケースである。ただ、そうしてしまうと即ち「ギブ・アップ宣言」なのであり、一気に風邪を「ひく」方に引き摺り込まれるということもままある。
そう考えると、週末にしては早い動き出しを強いられる息子の送り届けは、案外有難いものなのかも知れない。
車で片道15分程度のところまで、職場へ向かうのとは反対方向の西側、つまり山の方に向かうので、朝日を正面からまともに食らうことはない。…それ以前に曇りか。
家に戻ると、食べかけた朝食の残りが無くなっている。ミステリー…ではない。あたかも、私の食べかけた朝食をたいらげることに全ての体力を使い果たし、力尽きたかのようにその前にヒトが倒れて…家人が、相当深く眠っているようだ。
立ち尽くし、こめかみを人差し指でかいてみる、「どうしたもんか」と。
相変わらずのダルさ、曇天、無くなった朝食…ここは然るべく補償を求める場面かと思われるが、やり方を間違うとこじれる。「正論ほど穏やかに言えばいい…(最初は)」を持論とする私は、半ば媚びる様な口調で「朝食の補償」を求める。何もここまで…というほど穏やかに。
やはり私の持論は間違っていない。穏やかな補償の要求は奏功し、最初は緩慢な動きではあったが、朝食の残り分は、階上から起き出してきた娘の分と合わせて製造が開始された。
しかしダルい。
ソファーにかけ、西側の出窓を振り返って外を見る。すすきがたおやかに揺れている。
すすきは、「万葉の昔からものの哀れを語らせた」と聞くが、少し分かるような気もする。西日に照らされた黄金色のそれもいいが、曇天でもそれなりの趣があるもんだと。
改めて出された朝食をとり、新聞を広げたがすぐに畳む。やっぱりダルい。
もう少し休もう。
2階へと階段を上がる途中、頭の中に流れるのは何故か「ゴジラのテーマ」。
一旦窓の前に立ち、改めて空模様を眺めてみる。「こりゃ、遅かれ早かれ『ザバーッ』と来るな…」。…ゴジラが吠えるように。
どうせその音で起きるだろう。それを潮として起きることに決め、アラームをつけずに布団にもぐりこむ。
さて、ゴジラが吠えるまで、どれくらい眠れるのだろうか。
すっかり、毛布の肌触りがたまらなく心地よい季節になった。いつの間にか。
今日は、二度目の起床から始めるとしよう。


by RAM
原発に関すること(現時点での…